人気ブログランキング | 話題のタグを見る

OKINAWA

紅葉というものがない沖縄。

本島北部ヤンバルの森にでも行けば、もしかしたら見れるんじゃない?とか思ってみたりするのですが、やはりそんな話は聞いたことがありません。松食い虫の被害で松林が赤くないるのを紅葉と間違えたりする程度のもので…。
このように、目に見える秋をなかなか感じることができないためか、沖縄に住む知人たちはこう言います。「夏から突然冬になる感じ」なるほど、そうかもしれません。これは沖縄に住んでみないと実感が湧かない感覚かもしれませんね。でもね、そんな沖縄にもささやかな秋らしさ、というわけで。
紅葉というものがない沖縄。_c0162242_15223391.jpg

紅葉ではありませんが、強引に立派な沖縄の秋の色、ということにしてしまいましょう。
これ、「月桃」というショウガ科の植物の実。「ゲットウ」と読みます。奇麗な名前ですね。「月桃」は台湾名らしいです。沖縄名は「サンニン」。5月から6月にかけての“うりずん”の季節には、白い奇麗な花を咲かせ、そして9月から10月頃にこんな感じで秋色の実をつけるのです。この実の中に種がたくさん詰まってます。
旧暦12月8日、年間で最も寒い時期であるといわれている「ムーチービーサー」の日(新暦の1月上旬から2月上旬)、健康と長寿を願って月桃の葉で餅を包んで蒸す「ムーチー」というお菓子を食す沖縄の伝統的習慣もありますね。「ムーチー」は「餅(モチ)」の沖縄方言という話は聞いていましたが「鬼餅」とも書くようで、この由来には何やら面白い伝説があるみたいです。気になる方は調べてみて下さい〜。
ショウガ科というだけあって、香り付けとして、魚や肉料理などにもよく使われています。防虫・消臭・殺菌効果もあって、これ天然の保存料。居酒屋などに行くと、肉や魚を包んで蒸し焼きにした料理を見かけますが、生のものを葉の上で軽く炙って食すのもなかなか美味しいのです。その他に、月桃の様々な効果を利用した関連商品もたくさん見かけます。近所のスーパーを見てまわっただけでも〜お茶、アロマオイル、化粧水、石鹸、虫よけスプレーなどなど、いろいろありますね。台湾、沖縄をはじめ、八丈島、小笠原諸島 その他亜熱帯地方で栽培されているこの植物ですが、東京でも種から育てることができるのか?そんなどうでもいい疑問から、強引に父親に種を送りつけて、ただいま東京にて実験中。柳原Pによればドラゴンフルーツは芽が出たそうですぞ。
by shibu-okinawa | 2008-11-06 15:22