人気ブログランキング | 話題のタグを見る

OKINAWA

山羊料理

の話。
“山羊”もしくは“ヒージャー”と聞いたとたんに、目をキラキラ輝かせる人と、眉間に皺を寄せものすごい形相になる人と、極端に大きく別れると思います。どちらかと言えば、自分は後者側の人間。でも、たまに食べに行きますね。ホントたまに。知合いに大好きな人が何人かいて、東京からその山羊好きがやって来る時にだけ食べに行きます。山羊好きに言わせれば、新鮮なものはとても美味しいそうですよ。一番良いのは、屠ったその場ですぐに調理して食べることだそうです。お祝いの時などに、そうやって食される事が多かったみたいですね。今現在では、そういう機会も少なくなって来ているようですが。
まぁ好きか嫌いかは、実際食べてみないとわからないと思います。でも、山羊のミルクが駄目な人は、山羊刺しや山羊汁も比較的苦手な傾向にあるのではないでしょうか。逆に、ミルクが意外といけた人は、山羊料理をトライしてみる価値があるかもです。
山羊料理_c0162242_10393124.jpg

こんな感じで何種類か、空港などでも売っていると思うので、これで様子を探るのもよいかもしれませんね。やぎヨーグルト・やぎチーズなども見かけます。
「牛乳よりも山羊乳の方が栄養価や吸収率が良いらし」と“とくふく堂”の主人が言っておられました。
何はともあれ山羊料理。
今回は那覇市安里にある山羊料理の店『美咲』におじゃましました。
まずは〜山羊刺し。
山羊料理_c0162242_10401055.jpg

肉の部分や胃の部分などを生で食べます。皮の部分はコリコリ。肉の部分は弾力のある歯ごたえ。ニンニク醤油やショウガ醤油で食べるので、刺身は比較的食べやすい。よく“乳臭い”などという表現もされますが、これなら比較的手を出しやすいと思います。山羊の肉は意外に固い、ともよく言われますが『美咲』ではそんな感じはしなかったな。刺身として睾丸(白子)も食べるみたいよ〜“玉ちゃん”て言うみたい。
続いて山羊汁。
山羊料理_c0162242_10402838.jpg

テーブルに運ばれて来た後で、自分の好みで塩加減を調整して食べます。見た目だけでもなかなかワイルドな料理ですが、匂いもかなりワイルド。これこそ野生の料理?臭い消しでフーチバー(ヨモギ)を入れたりするのだけれど、ヨモギの匂いがプラスされて、個人的には更に苦手な方向へ…。
山羊料理はこれ以外にも、山羊炒め(チーイリチー→血イリチー→山羊の血と肉やモツを一緒に炒めたものとか※『美咲』には確か無かったかな?)や山羊汁をスープとして使う山羊そばもありますね。食べ方は他にもあるのかもしれませんが、なかなかそっち世界まで探求できない。ゆっくりそのうちね…
山羊料理には、滋養強壮・精力剤的な効果もあるようで、山羊料理を食べた夜は身体が火照ってなかなか寝れないです。これホントです。自分も体感済み。しかも翌日は、身体から山羊の匂いがします。これもホント。匂いの元である当の本人は、あまり気付かないみたいね。
それから、高血圧の方や妊娠中の方は止めた方がよいとも聞きます。病気療養中の場合も症状が悪化したりすることがあるみたい。体質によっては、なんと失神したり、鼻血ブー(古い)したりすることもあるとも聞きます。
こんな感じで、非常にデンジャラスでディープな山羊料理の世界。たまにはいいかな。たまにはね。年に一・二回くらい。
ちなみに、東京からの客人は『美咲』に満足しておられたようです。しかも山羊料理以外もなかなか美味しいので、山羊がダメな人が一緒でも安心安心。チャンプルー類やモズク天ぷらとかいろいろ。“ゆしどうふ”もとても美味しかったです。
店の女将さんも気さくで明るくていい感じ。初めて行った時、店の場所を詳しく調べず予測で向かってしまい(実はすごくわかりやすい所にあります〜調べて行けば絶対迷わんな)、近くまで行ったものの、結局迷って店にたどり着けず、お店に電話したら女将さん自ら走って迎えに来てくれました。その節はありがとうございました。

今回は、少し長かったねぇ…
by shibu-okinawa | 2009-03-16 10:40