那覇バスターミナルにて
ちょっとわかりにくいのですが写真奥、緑が生えている下には岩があって“仲島の大石”と呼ばれています。高さ約6m、中央部の周囲は約25mの琉球石灰岩。
ここは本来海岸線だったところ。葛飾北斎が『琉球国志略』を参考に描いた『琉球八景』のひとつにこの岩と海岸線がきちんと描かれているのです。そういった意味でもとても興味深い。もともとこの場所には遊郭があって多くの遊人が訪れて賑わっていたそうですが、明治42年には辻の遊郭に合併移転し、大正初年頃にはすでにこの付近は埋め立てられで現在に至っているということです。なるほどなぁ。
そしてターミナルビルの2階にはこんな食堂もあったりします。
特別美味しいというわけでもないのだけれど、久々に沖縄に帰ってきた人には安心感のようなものを、初めて訪れる人々には旅情のようなものを感じさせてくれるような佇まい、と言えばいいのでしょうか。最近は沖縄の外食産業も大きく本土化の傾向にありますが、こういうお店はなくなってはいけませんね。
で、これは生姜焼き定食。付け合わせのお刺身がかなり不思議なポジションにレイアウトされています…。
by shibu-okinawa
| 2010-07-28 17:51