人気ブログランキング | 話題のタグを見る

OKINAWA

外人住宅の話。

沖縄にあるもうひとつの特徴的な家屋が“外人住宅”と呼ばれているものですね。沖縄だけでなく、日本国内の米軍施設周辺に点在するこの外人住宅。1970年代、横田基地のある福生の外人住宅では大滝詠一氏が、米軍施設ジョンソン飛行場のあった埼玉県狭山市の外人住宅では細野晴臣氏が、それぞれ名作を生み出しておられました。昔から多くの日本人を魅了してきた外人住宅は、現在ここ沖縄でも人気の高い物件です。家賃は沖縄の中では少々お高くつきますが、東京の賃貸事情を痛感している人からすればかなり安く感じると思いますよ。もちろん自分もそう思いました。部屋は広い、部屋数も多い、庭はあるし、雰囲気もいい、状態の良い物件は稀少価値もある。しかし、いざ沖縄に住んでみると他の安い物件がたくさんあるので、少し躊躇してしまいます。どれもかなりの築年数なので、手入れや管理が大変だともよく言われます。そして最大の欠点は、アメリカ住宅の夏はとにかく暑い、湿気がすごい。そして冬は寒い。沖縄の冬は思っている以上に寒いのです。暑ければクーラーつけっぱなし。寒ければ暖房つけっぱなしの軍関係の方々のようにはいかない我々。ひとつは電気代、もうひとつは環境に対する影響への後ろめたさですね。でもそれでも住みたがる人が後を絶たないようです。外人住宅への憧れは、自分もそうであるように、沖縄のひとよりも本土からの移住者の方が強いのではないでしょうか。住みにくいと言われても、やっぱり住んでみたいなぁ。
外人住宅の話。_c0162242_10335474.jpg

これは米軍施設内にある住宅。一応返還予定地区になっているキャンプ瑞慶覧の風景です。もちろん基地内なので、普通日本人は住めないです。まぁ、基地の外にある外人住宅も基本的にはこんな感じの建物です。しかし、さすがフェンスの中というだけあって、手入れが行き届いていてとても奇麗ですね。そして、写真を見てもわかるように、米軍施設内にはまだまだこんなに緑が多いのです。基地が返還されてフェンスが取り払われたら…あっという間にこの貴重な緑も消えてしまうのかな…
by shibu-okinawa | 2008-09-18 10:34